学習を始める年齢による違い

 ベストな英語の学習法というのは、学習を開始する年齢によって変わってくるものである。

 幼児は、言語が話されている環境の中に生活しているだけで、その言語を大した苦も無く習得することができるので、幼児の言語習得のしくみを解明して大人の外国語学習の良い参考にしようと、昔から言語学・心理学の分野で数々の研究がなされている。

 多くの研究者の一致している意見の概要を言うと、子供と大人では、言語習得に関して脳の働きそのものが違ってくる、ということだ。

 脳の十分な発達が終わる十代前半頃に、言語習得能力の著しい変化(衰え)の起こる境界線があるとされている。

 だから、残念ながら、大人になってから外国語学習を始める場合は、幼児が母語を習得するみたいに楽にはいかない。

 英語の学習も、それを始める年齢によって、やり方を変える必要があるのだ。

 しかし、大人になってから英語学習を始めても、決して手遅れではない。

 私も含めてたくさんの人が、大人になってからの学習で、けっこうペラペラ話せるようになっている、という事実がある。

大人になってから本格的に英語学習を始める人のために

 このブログは、最低でも中学生以上の年齢で、日本国内で生活しながら、(標準的な)英語のコミュニケーション能力の総合的技能(読解能力・文章構成能力・聴解能力・発話能力のすべて)の向上を目的としている人達(初級〜上級クラスまであらゆるレベルを含む)のために書いている。

 ただ、自分が従事している仕事の性格上、言語行動の4技能(読む・書く・聞く・話す)のうちのどれかひとつを鍛える事を余儀なくされている人や、おおむね読み書きの勉強が中心になっている受験生などでも、参考にしていただける部分はあると思う。

海外生活しながらの学習が最高か?

 なぜ、「日本国内で生活しながら」という断りをいれるのかというと、「外国語の最良の学習法は、ある程度の学習を自国においてした後、その言語が話されている国に行って生活をしながら学ぶことである。」というのが、外国語の効率的な学習法を研究している多くの人達の意見であるし、私自身もそう考えているからである。

 英語が話されている国に行って、生活をしながら英語の勉強がしたいと考えている人は多いと思うが、いろいろな理由から容易にそれを実現できない人もまた多いだろう。

 日本にとどまりながらも、できるだけの努力をしようとして、良い学習法を模索している人達のために、少しでもこのブログが役に立てれば、と思う。

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英語の学習法・概説(目次)